電動ドライバーで家具組み立てが劇的に楽になる!初心者におすすめの選び方と人気モデル

念願の新しい家具を買ったものの、箱を開けてネジの多さに絶望したことはありませんか?
手作業で無理をして手の皮がむけたり、翌日の筋肉痛に悩まされたりするのは、もう終わりにしましょう。
初心者や女性でも扱いやすい回転数やクラッチ機能を備えた電動ドライバーがあれば、面倒な組み立て作業が驚くほどスムーズで楽しいものに変わります。
この記事では、失敗しない選び方から実際に販売されている人気モデルの比較まで、あなたの家具作りを成功させるための情報を余すことなくお届けします。
記事のポイント
- 初心者が家具組み立てで失敗しないための電動ドライバー選びの基礎
- ネジの締めすぎや素材の破損を防ぐために不可欠な機能の解説
- 実際に販売されている人気メーカーの製品スペックと比較
- 届いたその日から作業をスムーズに始めるための実践的なテクニック
家具組み立てに失敗しない電動ドライバーの選び方と基礎知識

家具の組み立てを失敗せずに終わらせるためには、まず道具選びが最も重要です。
ホームセンターにはプロが使うような高価で巨大な工具も並んでいますが、家具の組み立てに必要なのは「パワー」よりも「繊細さ」です。
ここでは、初心者が絶対に知っておくべき電動ドライバーの基礎知識と、失敗しないための選び方のポイントを4つの視点から解説します。
- 初心者はインパクトではなくドリルドライバーを選ぶべき理由
- 板割れやネジなめを防ぐクラッチ機能の重要性
- 作業の安全性と仕上がりを左右する回転数のチェックポイント
- 女性の手首にも負担が少ない小型軽量モデルの選び方
初心者はインパクトではなくドリルドライバーを選ぶべき理由

電動ドライバーを購入しようとネットで検索すると、必ずと言っていいほど「インパクトドライバー」と「ドリルドライバー」という2つの言葉に出会うはずです。
結論から言うと、家具の組み立て用として購入するなら、迷わず「ドリルドライバー」を選んでください。
なぜなら、この2つは似て非なるものであり、用途が明確に異なるからです。
女性や初めての方でも扱いやすいドリルドライバーの特徴
ドリルドライバーの最大の特徴は、モーターの「回転のみ」でネジを締めるという点です。
一定の速度で静かに回るため、手首への反動が少なく、初めて電動工具に触れる方や女性でも恐怖感なく扱えます。
また、後述する「クラッチ機能」や「トルク調整機能」が充実しているモデルが多く、家具のようなデリケートな素材を扱う作業に特化していると言っても過言ではありません。
DIY FACTORYなどの専門サイトでも、穴あけとネジ締めをバランスよく行うならドリルドライバーが推奨されています。
繊細な力加減が求められる家具組み立てにおいて、ドリルドライバーはあなたの頼れる相棒となるでしょう。
パワーが強すぎるインパクトドライバーを使う際のリスクと注意点
一方で、インパクトドライバーは回転方向に「打撃(インパクト)」を加えながらネジを打ち込む工具です。
プロの大工さんが家の柱に長いネジを打ち込むシーンを想像してください。
あの「ダダダダッ!」という激しい音と共に強力に締め付けるのがインパクトドライバーです。
このパワーは、硬い木材に長いコーススレッド(木ネジ)を打ち込む際には非常に頼もしいのですが、組み立て家具のような「合板」や「MDF(繊維板)」には強すぎます。
一瞬でネジが奥まで入りすぎて板を突き破ってしまったり、ネジ穴を破壊して空回りさせてしまったりするリスクが非常に高いのです。
もちろん、トリガーの引き加減でスピードを調整できる機種もありますが、初心者がその加減を習得するのは容易ではありません。
家具組み立てにおいて「大は小を兼ねる」という考え方は危険だということを覚えておきましょう。
もし、すでに手元に電動ドライバーがあるけれど、初心者に本当に必要なのか迷っている場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
家具組み立てでネジがなめた!原因と予防を知りリカバリーする完全ガイド
手動ドライバーと比較した際の圧倒的な時短効果と疲労軽減
「たかが家具の組み立てだし、手動のドライバーで十分では?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、最近の大型家具、例えば引き出し付きのチェストやキッチンカウンターなどは、完成までに50本〜100本近いネジを締める必要があります。
これを全て手作業で行うと、数本締めただけで手首が痛くなり、掌にマメができてしまうことも珍しくありません。
電動ドライバーを使えば、1本のネジ締めにかかる時間はわずか数秒です。
トリガーを引くだけでスルスルとネジが入っていく感覚は快感ですし、何より体力を温存できるため、組み立て後の片付けや家具の配置まで一気に行う余裕が生まれます。
手動ドライバーは「最後の増し締め」や「微調整」のためにとっておき、メインの作業は電動に任せるのが賢い選択です。
打撃音がないためマンションや集合住宅でも使いやすい静音性
住環境の観点からも、ドリルドライバーには大きなメリットがあります。
先ほど触れたように、インパクトドライバーは打撃機構があるため、使用中に「ガガガッ」という大きな打撃音が発生します。
これは工事現場のような音であり、壁の薄いアパートやマンションなどの集合住宅では、隣近所への騒音トラブルになりかねません。
夜間に作業をしたい場合などは特に気を使うでしょう。
対してドリルドライバーは、「ウィーン」というモーターの回転音だけなので、比較的静かです。
生活音レベルに収まることが多いため、休日や夜間のちょっとした時間でも、周囲に気兼ねなくDIYを楽しむことができます。
板割れやネジなめを防ぐクラッチ機能の重要性

ドリルドライバーを選ぶ際、絶対に妥協してはいけない機能が「クラッチ機能(トルク調整機能)」です。
これは、初心者が最も恐れる「失敗」を機械が自動的に防いでくれる、魔法のような機能です。
設定した強さで空回りして締めすぎを防ぐ仕組みとは
クラッチ機能とは、簡単に言えば「ネジを締める力の上限を決める機能」です。
ドライバーの先端部分にある数字の書かれたダイヤルを回すことで、締め付けの強さ(トルク)を設定できます。
設定した強さに達すると、ドライバー内部のクラッチ板が滑り、「カチカチカチ」という音と共にビット(先端パーツ)の回転がストップします。
モーター自体は回っていても、先端には力が伝わらなくなる「空回り」の状態になるのです。
この仕組みのおかげで、ついついトリガーを引きすぎてしまっても、ネジが必要以上に締め込まれることがありません。
カラーボックスや木製家具に最適なトルク設定の目安
では、具体的にどのくらいの強さに設定すればよいのでしょうか。
一般的なドリルドライバーには、1から10、あるいは20程度の目盛りがついています。
カラーボックスのようなパーティクルボードや柔らかい木材の場合は、まず「1」や「2」といった一番弱い設定から始めるのが鉄則です。
弱い設定で締め始め、途中でクラッチが作動して空回りしてしまったら、ダイヤルを一つ上げてまた締める、という手順を繰り返します。
ネジの頭が板の表面と平らになる直前で止まるのが理想的な設定です。
いきなり「10」などの強い設定にしてしまうと、クラッチが作動する前にネジがめり込んでしまうため注意が必要です。
失敗したくない人ほどこの機能を重視すべき理由
家具組み立てにおける最大の失敗は、「ネジを締めすぎて板が割れること」と「ネジ穴を舐めてしまうこと」です。
特に安い家具に使われている素材は割れやすく、一度割れてしまうと修復が困難です。
また、ネジ山とドライバーが噛み合っていない状態で強い力をかけ続けると、ネジ頭が削れてドライバーが空転し、回すことも抜くこともできなくなってしまいます。
クラッチ機能があれば、無理な力がかかる前に回転が逃げるため、こうした事故を未然に防ぐことができます。
「自分は不器用だから」と心配な方こそ、このクラッチ機能の有無を最優先で確認してください。
もし作業中にネジ穴が空転してしまった場合の対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。
家具のネジ穴が空転してゆるい!すぐできる応急対応と判断目安を解説
安価なモデルにおけるクラッチ機能の有無と注意点
数千円程度で買える非常に安価な電動ドライバーの中には、このクラッチ機能がついていないモデルも存在します。
これらは単に「回るだけ」の道具であり、締め終わりのタイミングを自分の目と指の感覚だけで判断しなければなりません。
これでは手動ドライバーよりも難易度が高くなってしまうことさえあります。
「安いからとりあえずこれでいいや」と選んでしまうと、大切な家具を傷つける原因になりかねません。
商品スペックをよく確認し、「トルク調整」「クラッチ付き」と明記されているものを選ぶようにしましょう。
後ほど紹介するボッシュのIXOシリーズのように、本体にはついていなくても、別売りのアダプターを取り付けることでクラッチ機能を追加できるユニークなモデルもあります。
作業の安全性と仕上がりを左右する回転数のチェックポイント

パワーの制御と同じくらい大切なのが、スピードの制御、つまり「回転数」です。
ゆっくり回せれば、ネジが斜めに入りそうな時にすぐに気づいて修正できます。
トリガーの引き具合でスピード調整できる無段変速機能
使いやすい電動ドライバーの多くは、「無段変速スイッチ」を採用しています。
これは、トリガー(引き金)を少し引くとゆっくり回り、深く引くと速く回るという機能です。
車のアクセルと同じような感覚で、直感的にスピードをコントロールできます。
ネジの締め始めは、指先で少しだけトリガーを引き、ゆっくりとネジを自立させます。
安定して入っていったらスピードを上げ、最後はまたゆっくりにする。
この一連の動作ができるかどうかが、作業のしやすさに直結します。
カインズなどのホームセンターで実機を触れる機会があれば、このトリガーの感触を確かめてみるのもおすすめです。
素材の硬さに合わせて低速と高速を使い分けるメリット
トリガーでの調整に加えて、本体の上部などに「低速(LOW)」と「高速(HIGH)」を切り替えるスイッチがついているモデルも便利です。
これはギア比を変えることで、回転数の最大値とトルク(力強さ)を変える機能です。
一般的に、低速モードは回転が遅い代わりに力が強く、高速モードは回転が速い代わりに力が弱くなります。
長いネジを硬い木に打ち込む時は「低速」でじっくりと、短いネジを大量に締める時やドリルで穴を開ける時は「高速」でサクサクと、といった使い分けが可能です。
毎分あたりの回転数が高いモデルと低いモデルの違い
カタログスペックを見ると、「回転数:0-350min-1(回/分)」といった表記があります。
これは1分間に何回転するかを示しています。
家具組み立てにおいては、それほど高速な回転は必要ありません。
むしろ、低速域のコントロール性が重要です。
例えばアイリスオーヤマのJCD28というモデルでは、低速モードで最大350回転、高速モードで最大1300回転となっています。
プロ用のモデルでは2000回転を超えるものもありますが、家具のネジ締めであれば、300〜500回転程度でも十分実用的です。
回転数が高すぎると、ビットがネジ頭から外れる「カムアウト」という現象が起きやすくなり、周囲を傷つけるリスクが高まります。
慣れないうちは低速モードから始めるのが失敗しないコツ
初心者の方は、まず機械式のスイッチを「低速」に合わせて作業を始めることを強くおすすめします。
低速モードであれば、誤ってトリガーを全開に引いてしまっても、暴走するようなスピードにはなりません。
心の余裕を持ってネジの入り具合を確認しながら作業を進めることができます。
「早く終わらせたい」と焦って高速モードにするのは、操作に十分に慣れてからにしましょう。
急がば回れ、低速で確実に作業することが、結果的に一番の近道になります。
女性の手首にも負担が少ない小型軽量モデルの選び方

最後に、物理的な「重さ」と「形」についてです。
どんなに高機能でも、重すぎて持っていられないようでは意味がありません。
長時間の組み立て作業でも疲れにくい本体重量の目安
家具の組み立ては、想像以上に腕を上げたり下げたりする動作の連続です。
女性や力に自信のない方が選ぶなら、本体重量は300g〜600g程度のモデルが理想的です。
これは500mlのペットボトル一本分と同じくらいの重さです。
本格的なドリルドライバーの中には、バッテリーを含めると1.5kgを超えるものもありますが、これを片手で支えながら正確にネジを狙うのは重労働です。
アイリスオーヤマのJCD28のように1kg前後のモデルは、パワーと重さのバランスが取れていますが、それでも長時間の作業では休憩が必要になるかもしれません。
ご自身の体力と相談しながら、無理のない重さを選んでください。
狭い場所や引き出しの中も作業しやすいガングリップ型とペン型
電動ドライバーの形状には、拳銃のような「ガングリップ型」と、棒状の「ペン型(ストレート型)」、そしてその両方に変形できるタイプがあります。
一般的なのはガングリップ型ですが、家具の中には引き出しのレールを取り付ける際など、狭くてドライバーが入らない場所が出てくることがあります。
そんな時に便利なのがペン型です。
真っ直ぐな形状なので、奥まった場所にも届きやすく、手回しドライバーと同じような感覚で使えます。
マキタのペン型インパクトなどは、プロの現場でも配電盤のような狭い場所での作業に使われており、その取り回しの良さは折り紙付きです。
コードレスで取り回しが良い充電式バッテリーの利便性
コンセントから電源を取るコード式は、電池切れの心配がなくパワーも安定していますが、家具組み立てには不向きです。
部屋の真ん中で大きな家具を組み立てる際、コードが足に絡まったり、届かなかったりするのは大きなストレスになります。
現在の主流は、リチウムイオンバッテリーを搭載した充電式(コードレス)です。
好きな場所で自由に体勢を変えながら作業ができるため、圧倒的に効率が良いです。
ボッシュのIXOシリーズのようにUSBケーブルで手軽に充電できるモデルなら、専用の充電器を管理する手間もありません。
スマホを充電するような感覚で、いつでも使える状態を保てます。
手の小さな女性でも握りやすいグリップ形状の重要性
見落としがちなのが、持ち手(グリップ)の太さです。
海外ブランドの大型モデルは、手の大きな男性が軍手をして握ることを想定して設計されていることがあり、手の小さな女性には太すぎて握りづらい場合があります。
しっかりと握れないと、ネジを押さえつける力(推力)が伝わらず、ビットがネジから浮き上がって空転する原因になります。
日本メーカーの製品や、女性向けを謳っているモデルは、グリップが細身でラバー加工が施されているなど、握りやすさに配慮された設計になっています。
可能であれば実店舗で実際に握ってみて、「しっくりくる」ものを選ぶのがベストです。
家具組み立てにおすすめの電動ドライバー比較と実践テクニック

基礎知識を押さえたところで、実際にどのモデルを購入すべきか、具体的な製品比較を行っていきましょう。
また、購入後に困らないためのビット(先端パーツ)の準備や、綺麗に仕上げるためのプロ直伝のテクニックも紹介します。
- アイリスオーヤマやボッシュなど人気メーカーの実機比較
- 届いてすぐに使えるビットセット付かどうかの確認
- 実際にトルク調整を行いながら綺麗に仕上げる手順
- 電動ドライバーを活用して快適な家具組み立てを実現しようまとめ
アイリスオーヤマやボッシュなど人気メーカーの実機比較

ここでは、初心者から中級者まで幅広い層に支持されている、特徴の異なる3つの人気モデルをピックアップしました。
それぞれのスペックと、どんな人に向いているかを解説します。
インテリアに馴染むデザインが魅力のボッシュIXOシリーズ
ドイツの電動工具メーカー、ボッシュ(BOSCH)が販売する「IXO(アイ・エックス・オー)」シリーズは、世界で最も売れている電動ドライバーの一つです。
最新モデルの「IXO 7」は、丸みを帯びた可愛らしいデザインと、手のひらに収まるコンパクトさが最大の特徴です。
重量は約320gと非常に軽量で、スマホと変わらない感覚で扱えます。
最大トルクは5.5N・mにアップしており、カラーボックスや中型家具の組み立てには十分なパワーを持っています。
ただし、本体だけではトルク調整機能(クラッチ)がついていないため、別売りの「トルクアダプター」を装着することをおすすめします。
USB Type-Cで充電できる手軽さと、リビングに置いておいても違和感のないデザインは、DIYをたまに楽しむライトユーザーに最適です。
必要な機能が揃ってコスパも優秀なアイリスオーヤマJCD28
生活用品メーカーとしておなじみのアイリスオーヤマが手掛ける「JCD28」は、本格的な機能を低価格で実現したコストパフォーマンスの高いモデルです。
最大トルクは28N・mとパワフルで、13段階のクラッチ機能もしっかり搭載されています。
さらに、低速(0-350min-1)と高速(0-1300min-1)の2段階変速機能も備えており、まさに「教科書通りのドリルドライバー」と言えます。
重量はバッテリー込みで約1.05kg(推定)と、IXOに比べれば重くなりますが、その分安定感があり、厚みのある木材への穴あけなど、DIYの幅を広げたい方にも対応できます。
「初めての一台だけど、機能に妥協したくない」という方にぴったりの選択肢です。
プロもサブ機として愛用する信頼のマキタペン型DF012DZ
日本のプロ職人から絶大な信頼を得ているマキタの「充電式ペンドライバドリル(DF012DZ)」は、折り曲げ式のペン型モデルです。
ストレート形状にすれば狭い場所へアプローチでき、L字に曲げれば力を込めやすくなります。
重量はバッテリー込みで約530gと軽量ながら、精度の高い21段階のクラッチ機能を搭載しており、非常に繊細なトルク管理が可能です。
また、スイッチを切った状態で軸がロックされるため、最後の手締め(増し締め)もそのまま行えるのが非常に便利です。
価格は少し高めですが、品質の高さと使い勝手の良さは間違いなく、長く愛用できる「一生モノ」の工具を探している方におすすめです。
それぞれのモデルが向いているユーザータイプと選び分け
これら3つのモデルを、ユーザーのタイプ別に整理してみましょう。
【ボッシュ IXO 7】
「とにかく軽くて可愛いものがいい」「家具の組み立てはたまにしかしない」「操作はシンプルな方がいい」という方。
【アイリスオーヤマ JCD28】
「予算を抑えつつ、失敗しない機能(クラッチ・変速)は欲しい」「今後、棚を作ったり本格的なDIYにも挑戦したい」という方。
【マキタ DF012DZ】
「道具にはこだわりたい」「狭い場所での作業が多い」「手締め機能を使って丁寧に仕上げたい」という方。
ご自身のライフスタイルや、組み立てたい家具の規模に合わせて選んでみてください。
届いてすぐに使えるビットセット付かどうかの確認

電動ドライバー本体が届いても、ネジを回すための「ビット」がなければただの重りになってしまいます。
多くの製品には標準的なビットが付属していますが、その内容が自分の組み立てたい家具に合っているかを確認することが大切です。
北欧家具などで多用される六角レンチビットの有無とサイズ
特に注意が必要なのが、IKEAなどの北欧家具や、ネット通販で人気の組み立て家具です。
これらの家具には、一般的なプラスネジ(+)だけでなく、六角形の穴が開いた「六角穴付きボルト」が多用されています。
家具には簡易的なL字型の六角レンチが付属していることが多いですが、これを手で回し続けるのは大変な重労働です。
電動ドライバーでこれらを回すには、「六角ビット(ヘキサゴンビット)」が必要です。
一般的に家具で使われるサイズは4mm、5mm、6mmあたりですが、これが電動ドライバーのセットに含まれているかは製品によります。
もし手持ちの六角レンチのサイズがわからなくなってしまった場合は、以下の記事を参考にサイズを特定してみてください。
家具などの付属六角レンチをなくした時のサイズ特定方法と買い替えの手順ガイド
奥まった場所のネジ締めに必須となる延長ビットの活用法
食器棚やテレビボードなどでは、本体の奥まった場所にネジ穴があるケースがあります。
標準的な短いビットでは、電動ドライバーの本体が家具の壁に当たってしまい、ネジまで届かないことがあります。
そんな時に役立つのが「延長ビット(エクステンションホルダー)」です。
これはビットの長さを延長するアダプターで、これがあれば狭い隙間の奥にあるネジも楽々締めることができます。
アイリスオーヤマやボッシュのセットには含まれていることが多いですが、もしなければ数百円で購入できるので、一つ持っておくと安心です。
これだけあれば困らない標準付属品のチェックリスト
購入時にチェックすべき付属品のリストをまとめました。
- プラスビット: サイズ違いでNo.1、No.2(最も使う)、No.3が含まれているか。
- マイナスビット: 家具ではあまり使いませんが、あると便利。
- 六角ビット: 3mm〜6mm程度が揃っているか。
- 延長ビット: 奥まった場所用に。
- 収納ケース: ビットがバラバラにならないように。
ボッシュのIXO 7やアイリスオーヤマのJCD28は、これらの基本的なビットが10種類程度セットになっているため、追加購入なしですぐに作業を始められるのが魅力です。
より詳細なビットセットの選び方や、規格の違いについては以下の記事で深掘りしています。
家具組み立てに必要な規格は?厳選ビットセットの選び方を徹底解説
IKEA家具などを組み立てる際に別途用意すべき基本ツール
電動ドライバー以外にも、用意しておくと便利なツールがあります。
例えば、ゴムハンマーです。
木ダボ(木の棒)を打ち込む際、金槌で叩くと家具が凹んでしまいますが、ゴムハンマーなら傷つけずにしっかりと打ち込めます。
また、メジャーやカッターナイフ、床を傷つけないための養生シート(毛布や段ボールでも可)も必須アイテムです。
IKEA家具の組み立て特有の難しさや、失敗しないコツについては、こちらの記事も併せてご覧ください。
IKEAの家具組み立ては難しい?失敗しないコツや代行サービスの料金を徹底解説
実際にトルク調整を行いながら綺麗に仕上げる手順

道具が揃ったら、いよいよ実践です。
電動ドライバーの機能を最大限に活かし、プロのような仕上がりを目指すための手順を紹介します。
まずは弱い力の設定から始めて様子を見るのが鉄則
先ほども触れましたが、作業開始時はクラッチダイヤルを「1」などの最弱設定にします。
ネジをセットし、トリガーを引いて回し始めます。
おそらく、ネジが半分も入らないうちに「カチカチ」と音がして空回りするでしょう。
そうしたらダイヤルを「2」や「3」に上げてもう一度回します。
これを繰り返し、「ネジが最後まで入りきり、かつ板にめり込まない強さ」を探り当てます。
この一手間を惜しまないことが、失敗を防ぐ最大の防御策です。
仮締めと本締めでダイヤル数値を使い分けるコツ
複数のパーツを組み合わせる際、最初からネジを固く締め付けてしまうと、後から別の穴の位置が合わなくなることがあります(いわゆる「遊び」がなくなる状態)。
これを防ぐために、最初はクラッチを弱めの設定にしておき、少しグラグラする程度の「仮締め」状態で全体の形を作ります。
全てのネジが穴に通ったら、クラッチの設定を少し強くして、順番にしっかりと締めていく「本締め」を行います。
対角線上のネジを交互に締めるようにすると、歪みがなく綺麗に仕上がります。
最後の仕上げだけは手締めで確認する丁寧な作業フロー
電動ドライバーに慣れてきても、仕上げの瞬間だけは「人間の手」に頼るのが確実です。
電動で9割〜9.5割まで締めたら、最後は手動のドライバーに持ち替えて、キュッキュッと増し締めをします。
こうすることで、ネジがしっかりと効いている感触を直接確認できますし、締めすぎによる破損のリスクをゼロに近づけることができます。
マキタのペン型のように手締め機能がついているモデルなら、持ち替える必要もなくスムーズです。
万が一ネジ山をなめてしまった場合の応急処置と対処法
気をつけていても、ビットが滑ってネジ山(十字の溝)を潰してしまうことはあります。
そんな時は慌てず、幅の広い輪ゴムをネジ頭とドライバーの間に挟んで回してみるという裏技があります。
ゴムの摩擦力で回ることがあります。
それでもダメな場合は、ネジ滑り止め液や専用の取り外し工具を使うことになります。
詳細な対処法については、以下の記事で完全にガイドしていますので、トラブルの際はお役立てください。
家具組み立てでネジがなめた!原因と予防を知りリカバリーする完全ガイド
電動ドライバーを活用して快適な家具組み立てを実現しようまとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
電動ドライバーがあれば、家具組み立ての「苦労」は「楽しさ」に変わります。
最後に、この記事の要点をリストアップしましたので、購入前の振り返りとしてご活用ください。
- 家具用には「インパクト」ではなく「ドリルドライバー」を選ぶのが安心
- 板割れを防ぐために「クラッチ機能(スリップ機構)」が不可欠
- 初心者は低速モードから使い始めることで失敗を激減させられる
- 女性には300g〜600g程度の軽量モデルが手首への負担が少なくおすすめ
- ボッシュIXO 7はUSB充電対応で日常のちょっとした作業に最適
- アイリスオーヤマJCD28は10.8Vのパワーがあり、大型家具も余裕で対応
- マキタのペン型は精密なクラッチ調整ができ、プロクオリティの作業が可能
- IKEAなどの海外家具には4〜6mmの六角ビットが必須になることが多い
- ビットセットが付属しているモデルなら、届いたその日から作業を開始できる
- ネジなめを避けるため、ビットのサイズはネジ穴にぴったりのものを選ぶ
- 常に「弱いトルク設定」から試していくのが、板を割らない鉄則
- 無段変速機能があれば、引き具合一つで繊細なスピード調整ができる
- 暗い場所での作業にはLEDライト付きのモデルが非常に便利
- 作業の最後を手締めで確認すると、さらに丁寧な仕上がりになる
- 電動ドライバーは家具組み立てだけでなく、家のメンテナンス全般で一生役立つ
あなたにぴったりの一台が見つかり、素敵なお部屋作りが成功することを心から応援しています。
もし、どうしても自分では組み立てられそうにない、あるいは途中で挫折してしまったという場合は、プロの組み立てサービスを頼るのも賢い選択です。
以下の記事では、ロウヤの家具などを例に組み立てサービスの利用法を解説していますので、最後の砦として知っておいて損はありません。







