フレアツールはインパクトと電動のどっちが合う?

フレアツールはインパクトと電動のどっちが合うか、綺麗な仕上がりや作業性から比較します。
- インパクト対応タイプと専用電動タイプでは、動力の使い方や操作方法が異なる
- 綺麗な仕上がりを考えるときは、位置決めやコーンの動作も比較したい
- 手持ち工具の活用を重視するか、専用工具としての操作性を重視するかで選択肢が変わる
- 電動工具対応でもインパクトドライバーを使用できるとは限らないため、対応条件の確認が重要
フレアツールはインパクトと電動のどっちが合うか違いを比較

まずはインパクト対応タイプと専用電動タイプについて、仕組み、仕上がり、作業性、メーカーごとの違いを整理します。
- インパクト対応タイプと専用電動タイプの仕組みの違い
- 綺麗な仕上がりを比較するときのポイント
- 作業性と携帯性の違い
- メーカー別にフレアツールのタイプを整理する
インパクト対応タイプと専用電動タイプの仕組みの違い

大きな違いは、手持ちの電動工具を動力として利用するタイプか、フレア加工用の電動機構を本体に備えたタイプかという点です。
同じ「電動」であっても仕様は同じではないため、まずタイプを分けて考えると比較しやすくなります。
| タイプ | 確認できる代表例 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| インパクト対応 | イチネンTASCO TA550CX | インパクトドライバ対応、ソケットアダプタと銅管ガイド付属、別売ラチェットハンドルも使用可能 |
| 専用電動 | イチネンTASCO TA550SF | 充電式、コーンの前進と後退をワンプッシュで操作、面出しプレートを装備 |
| 専用電動 | レッキス工業 RF20SⅡ | リチウムイオン電池を採用し、ワンアクションクランプと偏心コーンを装備 |
表の出典:※1、※2、※3。
インパクトドライバーを利用するタイプの特徴
イチネンTASCOの電動インパクトドライバ対応フレアツール TA550CXは、インパクトドライバ対応として設計された製品です。
ソケットアダプタと銅管ガイドが付属し、別売のラチェットハンドル TA730SRも使用できます。
対応するなまし銅管は1/4インチ、3/8インチ、1/2インチ、5/8インチ、3/4インチの5サイズで、フレアアタッチメント装着時の重量は約1500gです※1。
すでにインパクトドライバーを持っている場合は、対応を明記したフレアツールを候補として確認できます。
ただし、電動工具で使えるフレアツールがすべてインパクトドライバーに対応するわけではありません。
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TA550CX:イチネンTASCO
専用電動タイプの特徴
専用電動タイプは、フレア加工用の電動機構を本体に組み込んでいる点が特徴です。
イチネンTASCOの電動スマートフレアツール TA550SFは充電式で、コーンの前進と後退がワンプッシュで完了します。
ボタンを押す長さによって生じる加工のばらつきを抑える仕組みが採用され、クランプには面出しプレートも備えています※2。
レッキス工業のコードレスフレア RF20SⅡは、10.8V 2.5Ahのリチウムイオン電池を採用しています。
本体重量は電池セット時で約1320gで、正回転と逆回転を切り替えるシーソースイッチも採用されています※3。
専用電動タイプを比較するときは、単純に電動かどうかだけでなく、クランプやコーン、スイッチなどの操作機構まで確認すると違いを整理しやすくなります。
綺麗な仕上がりを比較するときのポイント

フレアを綺麗に仕上げるための工夫は、製品によって異なります。
製品によって、加工前の位置決め、加工後の確認、クランプ位置の固定、コーンの動作などに違いがあります。
クランプ位置や面出しによる加工の安定性
BBKテクノロジーズの軽量フレアツール 700-DPCは、ゲージバーにリングラインを備えています。
加工後にリングラインを使ってJIS規格に適合したフレアサイズを確認でき、加工前にはツラ出しで銅管端部を適正な位置に設定する構造です。
さらに、スライド式プランジャーによって本体の固定位置を決めやすくし、ゲージバーにはツラ出しアタッチメントも装備されています※4。
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700-DPC:BBKテクノロジーズ
レッキス工業のRF20SⅡでは、ストッパによってパイプのクランプ位置を一定にするワンアクション機構が採用されています。
クランプ位置を一定にすることで、フレア加工のばらつきを抑える構造です※3。
TA550SFでは、クランプの面出しプレートに加え、コーンの前進と後退をワンプッシュで行うことで、ボタン操作時間による加工のばらつきを抑える仕様になっています※2。
偏心コーンや自動コーン動作による仕上がりの違い
RF20SⅡには偏心コーンコーンが回転しながら前進してパイプを徐々に押し広げ、所定の加圧力になると回転のみへ移る機構です。が採用されています。
所定の加圧力に達するとクラッチが働き、偏心コーンが回転のみの動作となることで、フレア面をきれいに仕上げる構造です※3。
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RF20SⅡ:レッキス工業
TA550SFはコーンの前進と後退をワンプッシュで行うことで、操作時間による加工のばらつきを抑えています※2。
つまり、綺麗さを比較するときは「電動かインパクトか」だけを見るのではなく、位置決めとコーン動作の仕組みも確認する必要があります。
作業性と携帯性の違い

作業性では、手持ち工具を活用できる柔軟性と、専用電動工具としての操作性を分けて考えると整理しやすくなります。
携帯性については、本体重量やヘッド部分の大きさなど、確認できる仕様から比較します。
手動兼用と手持ち工具を活用できるタイプ
700-DPCは、クランプハンドルを使った手動加工、電動ドライバーとプラスビットを使った加工、別売ラチェットハンドルを使った加工に対応する3WAY仕様です。
本体はアルミ合金製で重量860gとされています※4。
TA550CXもインパクトドライバに加えて、別売ラチェットハンドル TA730SRを使用できます※1。
手持ち工具との組み合わせを重視する場合は、どの動力やハンドルに対応しているかを製品ごとに確認すると比較しやすくなります。
バッテリー式と狭所で使いやすいタイプ
RF20SⅡは電池セット時で本体重量約1320gとされ、ヘッド部を小さくしたことで狭所で作業しやすい設計とされています。
10.8V 2.5Ahのリチウムイオン電池を採用し、パワー伝達効率の改良によって加工時間と加工回数が向上しています※3。
TA550SFは充電式で、LEDライトと電池残量インジケータを備えています。
3/8インチ加工かつ電池新品時の条件では、1充電で100回以上の加工が可能とされ、約30分で充電できる急速充電器が付属します※2。
バッテリー式を比較するときは、本体だけでなく、加工回数、充電、手元確認用の機能といった作業中の使い勝手も確認材料になります。
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TA550SF:イチネンTASCO
メーカー別にフレアツールのタイプを整理する
ここでは、イチネンTASCO、レッキス工業、BBKテクノロジーズ、スーパーツールの製品を比較します。
メーカーだけで優劣を決めるのではなく、それぞれが用意している方式と機能を確認していきます。
| メーカー | 製品 | 確認できる方式 |
|---|---|---|
| イチネンTASCO | TA550CX | インパクトドライバ対応 |
| イチネンTASCO | TA550SF | 専用充電式 |
| レッキス工業 | コードレスフレア RF20SⅡ | 専用コードレス |
| BBKテクノロジーズ | 700-DPC | 手動と電動ドライバーとラチェットハンドルの3WAY |
| BBKテクノロジーズ | 電動フレアセット RF20SⅡ | 専用電動 |
| スーパーツール | TF456WDH | 手動と電動の兼用 |
表の出典:※1、※2、※3、※4、※5、※6。
イチネンTASCOのインパクト対応タイプと専用電動タイプ
イチネンTASCOでは、TA550CXとTA550SFという方式の異なる製品を確認できます。
TA550CXはインパクトドライバ対応で、ソケットアダプタと銅管ガイドを付属しています※1。
TA550SFは充電式の専用電動タイプで、ワンプッシュによるコーン動作や面出しプレート、LEDライト、電池残量インジケータを備えています※2。
同じメーカー内でも方式が分かれているため、インパクトドライバーを活用するか、専用の充電式工具として使うかという比較ができます。
TA550CXの仕様はイチネンTASCO公式の製品ページでも確認できます。
レッキス工業の専用電動タイプ
レッキス工業は配管工具、空調工具、環境機器を手掛ける機械工具メーカーとして、コードレスフレア RF20SⅡを展開しています。
RF20SⅡは品番424911で、本体のみ仕様は424912です。
ワンアクションで開閉できるクランプ、偏心コーン、シーソースイッチ、小型化されたヘッド部などが特徴として示されています※3。
専用電動タイプのなかでも、位置決めとコーン機構、狭所での取り回しを確認したい場合の比較対象になります。
BBKテクノロジーズとスーパーツールの手動電動兼用タイプ
BBKテクノロジーズの700-DPCは、クランプハンドル、電動ドライバー、別売ラチェットハンドルを使い分けられる3WAYタイプです※4。
スーパーツールのフレアリングツールセット 偏心式 手動・電動兼用型 TF456WDHは、手動と電動ドライバーでの加工に対応しています。
電動ドライバー用ビットとして3/8インチ角、8mmのビットが付属し、過負荷防止のクラッチ機構も内蔵されています※6。
兼用タイプを検討するときは、単に「電動対応」という表記だけでなく、対応する電動工具の種類まで確認することが大切です。
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TF456WDH:スーパーツール
フレアツールはインパクトと電動のどっちが向くか選び方を整理
ここからは、使用頻度、手持ち工具、専用工具と兼用タイプの違い、作業場所という順番で選び方を整理します。
- 使用頻度から選ぶ
- 手持ちのインパクトドライバーを活用するかで選ぶ
- 専用工具と兼用タイプの違いから選ぶ
- 作業場所と操作性から選ぶ
- フレアツールはインパクトと電動のどっちが合うかまとめ
使用頻度から選ぶ
使用頻度を考えるときは、加工回数だけでなく、手動への切り替えや充電式工具の仕様も判断材料になります。
ここでは、加工回数が少ない場合と多い場合に確認したい仕様を分けて見ていきます。
加工回数が少ない場合の選び方
手動にも対応するタイプでは、電動工具を使わずに加工する選択肢があります。
700-DPCは付属のクランプハンドルによる加工に対応し、ビットソケットを装着すれば別売ラチェットハンドルも利用できます※4。
TA550CXも別売ラチェットハンドル TA730SRに対応しています※1。
専用電動機構を常に使うことを前提とせず、手動と電動を使い分けたい場合は、このような兼用仕様が判断材料になります。
ただし、加工回数だけを根拠に一方が優れているとは断定できないため、手持ち工具や操作方法も合わせて確認しましょう。
加工回数が多い場合の選び方
加工回数が多い使い方では、専用電動タイプのバッテリーや連続した作業を想定した仕様が比較材料になります。
TA550SFは、3/8インチ加工かつ電池新品時という条件で、1充電100回以上の加工が可能とされています。
約30分で充電可能な急速充電器も付属しています※2。
RF20SⅡは10.8V 2.5Ahのリチウムイオン電池を採用し、パワー伝達効率の改良によって加工時間と加工回数が向上しています※3。
具体的な作業量を比較する場合は、メーカーが示している測定条件が異なる可能性もあるため、単純な回数だけで順位を付けないほうが整理しやすいでしょう。
手持ちのインパクトドライバーを活用するかで選ぶ
手持ちのインパクトドライバーを使いたい場合、最初に確認したいのはフレアツール側がインパクトドライバー対応を明記しているかどうかです。
「電動工具対応」と「インパクトドライバー対応」は同じ意味ではありません。
インパクトドライバー対応の有無を確認する
TA550CXは、メーカーがインパクトドライバ対応として案内しているフレアツールです。
ソケットアダプタも付属しているため、手持ちのインパクトドライバーを活用するという選び方に直接対応する仕様です※1。
一方、フレアツールごとに使用できる電動工具の条件は異なります。
そのため、インパクトドライバーを持っているという理由だけで製品を選ばず、対象製品の対応条件を確認することが重要です。
電動ドリルドライバー使用時の対応条件を確認する
700-DPCは電動ドライバーで使用できる製品ですが、メーカーは充電式電動ドリルドライバーを使用条件としています。
インパクトドライバーについては、フレアツールの寿命を著しく縮めるおそれがあるため、使用を控えるよう案内されています。
電動工具の条件は10.8V以上、正逆回転が可能、最大トルク80~180kg-cm、7.8~18N・m、最大回転数300~1000回転毎分とされています※4。
インパクト対応を明記したTA550CXと、インパクトドライバーの使用を控えるよう案内している700-DPCは、同じ「電動で使えるフレアツール」として一括りにしないことが重要です。
専用工具と兼用タイプの違いから選ぶ
工具構成を考える場合は、手持ち工具を利用できる兼用タイプと、フレア加工に特化した専用電動タイプに分けると選びやすくなります。
どちらが合うかは、追加する工具の構成と重視する操作方法によって変わります。
工具を増やしたくない場合
手持ち工具を活用したい場合は、複数の操作方法に対応したタイプが候補になります。
700-DPCはクランプハンドル、電動ドライバーとプラスビット、別売ラチェットハンドルを使える3WAY仕様です※4。
TA550CXはインパクトドライバに対応し、別売ラチェットハンドルも利用できます※1。
TF456WDHは電動ドライバー用ビットが付属する手動・電動兼用型です※6。
手元にある工具を利用できるかどうかを先に確認すると、必要な構成を整理しやすくなります。
専用電動タイプを使いたい場合
専用電動タイプでは、フレア加工向けに用意された操作機構を比較できます。
TA550SFは特許技術を採用した充電式で、コーンの前進と後退をワンプッシュで行い、ボタンを押す長さによる加工のばらつきを抑える仕様です※2。
RF20SⅡはワンアクションクランプと偏心コーンを採用し、クランプ位置を一定にしながらフレア面をきれいに仕上げる構造です※3。
BBKテクノロジーズの電動フレアセット RF20SⅡも電動で加工する専用タイプで、偏心コーンによるフレア加工が示されています※5。
専用電動タイプを選ぶ場合は、電動であることだけでなく、位置決めやコーンの制御方法まで比較すると違いが明確になります。
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RF20SⅡ:BBKテクノロジーズ
作業場所と操作性から選ぶ
作業場所によっては、本体やヘッドの大きさ、スイッチの操作方法、バッテリー関連の機能も確認したいポイントです。
入力情報で具体的に確認できる範囲から、狭所での取り回しと操作性を整理します。
狭所での取り回しを確認する
RF20SⅡはヘッド部を小さくしたことで、より狭い場所で作業できる設計とされています。
本体重量は電池セット時で約1320gです※3。
700-DPCはアルミ合金製で重量860gとされ、手動、電動ドライバー、ラチェットハンドルを使い分けられます※4。
TA550CXはフレアアタッチメント装着時で約1500gです※1。
携帯性を比較するときは重量だけでなく、作業場所で必要になるヘッド形状や動力源も合わせて確認すると判断しやすくなります。
スイッチ操作や加工回数を確認する
RF20SⅡはシーソースイッチを採用し、正回転と逆回転の切り替えをしやすくしています。
クランプもワンアクションで開閉できます※3。
TA550SFはコーンの前進と後退をワンプッシュで完了でき、LEDライトと電池残量インジケータも備えています。
3/8インチ加工かつ電池新品時では1充電100回以上、付属の急速充電器による充電時間は約30分とされています※2。
作業量が多い場合ほど、こうした一連の操作方法やバッテリー関連の仕様も比較軸になります。
フレアツールはインパクトと電動のどっちが合うかまとめ
- フレアツールにはインパクトドライバー対応、専用電動、手動電動兼用など複数の方式がある
- インパクトドライバーを利用したい場合は、製品側の対応表記を確認する
- TA550CXはインパクトドライバ対応として案内されている
- TA550SFはコーンの前進と後退をワンプッシュで行う専用充電式タイプ
- RF20SⅡはワンアクションクランプと偏心コーンを採用している
- 綺麗な仕上がりを比較するときは、クランプ位置や面出しの仕組みも確認する
- 偏心コーンなどコーンの動作も仕上がりに関わる比較ポイントになる
- 700-DPCは手動、電動ドライバー、ラチェットハンドルを使い分けられる
- 電動工具対応でもインパクトドライバーを使用できるとは限らない
- 700-DPCではインパクトドライバーの使用を控えるよう案内されている
- 加工回数が多い場合はバッテリーや充電関連の仕様も確認材料になる
- 狭所では本体重量だけでなくヘッド部の形状も比較したい
- 手持ち工具を活用したい場合は兼用タイプを確認しやすい
- 専用電動タイプではクランプやコーン、スイッチなどの専用機構を比較できる
- インパクトと電動のどっちが合うかは、使用頻度、手持ち工具、作業場所、操作性を整理して判断する
出典
- ※1 株式会社イチネンTASCO公式「電動インパクトドライバ対応フレアツール」 参照日 2026年9月3日
- ※2 株式会社イチネンTASCO公式「電動スマートフレアツール」 参照日 2026年9月3日
- ※3 レッキス工業株式会社公式「コードレスフレア RF20SⅡ」 参照日 2026年9月3日
- ※4 BBKテクノロジーズ公式「軽量フレアツール 3WAYタイプ 700-DPC」 参照日 2026年9月3日
- ※5 BBKテクノロジーズ公式「電動フレアセット RF20SⅡ」 参照日 2026年9月3日
- ※6 株式会社スーパーツール公式「フレアリングツールセット 偏心式 手動・電動兼用型」 参照日 2026年9月3日






