家具などの付属六角レンチをなくした時のサイズ特定方法と買い替えの手順ガイド

大切な家具の付属六角レンチをなくした時でも、定規などでサイズ特定を行い、100均やホームセンターで適切な買い替えの手順を踏めばスムーズに解決できます。ミリやインチといった規格の違いに注意しながら、正しい測り方と購入方法を解説します。
記事のポイント
- 手持ちの定規でも正確にサイズを判別するための測り方のコツ
- 間違えると危険なミリ規格とインチ規格の違いと互換性の有無
- IKEAや無印良品など主要メーカーごとの対応とパーツ入手方法
- 100均やホームセンターでの購入選び方とそれぞれのメリット
まずは付属の六角レンチをなくした時のサイズ特定から買い替えの手順を知ろう

家具のメンテナンスをしようとした矢先、「あの付属レンチがない」と気づくと焦ってしまうものです。しかし、正しい手順を踏めば、メーカーに問い合わせるよりも早く、身近な場所で解決できる可能性があります。
ここではまず、手元にある定規でサイズを特定する方法や、絶対に知っておくべき規格の違い、そしてメーカーごとの対応について解説します。
- 定規を使ってミリ単位でサイズを測る方法
- 意外と知らないインチ規格との違いと注意点
- 手持ちの家具の取扱説明書や品番を確認する
- メーカーごとの問い合わせや取り寄せ対応の実例
定規を使ってミリ単位でサイズを測る方法

六角レンチをなくしてしまった場合、まず行うべきは「必要なサイズ」の把握です。ネジ穴を見て「だいたいこれくらい」と感覚で選ぶのは失敗のもとです。
手元に一般的な定規があれば、おおよそのサイズを特定することは十分に可能です。
頂点ではなく対辺距離を読み取る
六角形のサイズを測るとき、多くの人が間違いやすいポイントがあります。
それは、六角形の「頂点(角)」と「頂点」の距離を測ってしまうことです。これでは正しいサイズは分かりません。六角レンチのサイズ(呼び寸法)は、向かい合う平行な辺と辺の距離(対辺距離)で決まります。
これはJIS規格(日本産業規格)などでも定められている一般的な測定基準です。ネジ穴(六角穴)に定規を当てる際は、角ではなく「平らな面」同士の距離を測るようにしてください。
もし定規を当てるのが難しいほど穴が小さい場合や、奥まった場所にある場合は、爪楊枝や竹串を差し込んで印をつけ、その幅を測るという方法もあります。
3mmか4mmか迷った時の判断基準
家具でよく使われるサイズは、3mm、4mm、5mm、6mmあたりが主流です。
定規の目盛りで測った結果、「3mmちょっとある気がするけれど、4mmはないかも?」と迷うことがあるかもしれません。この場合、以下の傾向を参考にしてみてください。
- 3mm: 小型のアセンブリ家具や、引き出しの取っ手などの細かいパーツに使われることが多い
- 4mm: 一般的な椅子の座面固定や、カラーボックスなどの連結によく使われる標準的なサイズ
- 5mm/6mm: ベッドフレームや大型のテーブルの脚など、強度が必要な部分に使われる傾向がある
もちろん、これらはあくまで目安であり、製品によって異なります。
もし数値が「3.2mm」や「3.5mm」のように、きれいな整数にならない場合は、次に解説する「インチ規格」の可能性を疑う必要があります。
意外と知らないインチ規格との違いと注意点

日本国内で流通している家具の多くは「ミリ規格」ですが、海外製の家具や輸入雑貨の場合、「インチ規格」のネジが使われていることがあります。
この二つは非常に似ていますが、微妙にサイズが異なります。
基本的に互換性はないと考えるべき理由
「サイズが近いから使えるだろう」と考えるのはリスクがあります。
例えば、インチ規格の「5/32インチ」は約3.97mmです。これはミリ規格の「4mm」と非常に近い数値です。工具専門店等の情報によると、4mmのレンチが5/32インチの穴に入ることはありますが、寸法が完全に一致しているわけではないため、推奨はされません。
北欧家具はミリ規格が多いですが、アメリカ製の家具やビンテージ品などはインチ規格である可能性が高いため、購入店や生産国を確認することをおすすめします。
無理に回してネジ穴を潰すリスク
サイズが合っていないレンチを無理やり差し込んで回そうとすると、どうなるでしょうか。
レンチとネジ穴の間に隙間(遊び)がある状態で力をかけると、接触している角の部分に過度な負荷がかかり、ネジ穴が削れて丸くなってしまいます。これを「ネジをなめる」と言います。
一度なめてしまったネジは、プロでも外すのが困難になります。もし既にネジ穴が怪しい状態だったり、レンチが空転してしまったりする場合は、下記の記事も参考にしてみてください。
家具組み立てで六角レンチが回らない時の原因と対処法!作業を完遂するための必須チェックリスト
大切な家具を長く使い続けるためにも、規格の確認は慎重に行いましょう。
手持ちの家具の取扱説明書や品番を確認する

なくした六角レンチのサイズを特定する最も確実な方法は、やはり「取扱説明書」や「組立説明書」を確認することです。
説明書の「付属品リスト」や「使用工具」の欄には、必ずと言っていいほど「六角レンチ(4mm)」や「Hex Key 5mm」といった記載があります。
もし説明書を捨ててしまった場合でも、諦めるのはまだ早いです。家具の側面に貼られているシールや刻印から「品番」や「型番」を見つけ出し、メーカーの公式サイトで検索すれば、PDFの説明書(仕様書)をダウンロードできるケースが増えています。
特に大手家具メーカーであれば、過去の商品でもアーカイブが残っていることが多いので、まずはスマホで型番検索をしてみることを強くおすすめします。
組立説明書が見つかれば、必要な工具のサイズだけでなく、予備パーツの有無なども確認できるでしょう。
メーカーごとの問い合わせや取り寄せ対応の実例

どうしてもサイズが分からない、あるいは特殊な形状の工具だった場合は、メーカーから純正品を取り寄せるのが安心です。
ここでは、代表的な家具メーカーであるIKEAと無印良品の対応について紹介します。
IKEAのスペアパーツコーナー活用法
IKEAの家具は、自分で組み立てることを前提としているため、パーツの供給体制が非常に充実しています。
多くの店舗には、返品カウンター付近に「スペアパーツコーナー」が設置されており、余ったネジや六角レンチなどの金具を無料で持ち帰れる場合があります。ただし、シティショップ(都心型店舗)や一部の店舗(IKEA鶴浜など)ではスペアパーツコーナーが設置されていない場合があるため、事前にスタッフへ確認することをおすすめします。
また、組み立て説明書に記載されている「6桁のパーツ番号」が分かれば、公式サイトの申し込みフォームから注文することも可能です。ただし、郵送の場合は到着までにおおよそ10日ほど(状況によってはそれ以上)かかる場合があるため、急ぎの場合は注意が必要です。
IKEAの家具組み立てに関しては、使用する工具や難易度について詳しく解説している以下の記事も参考にしてください。
IKEAの家具組み立ては難しい?失敗しないコツや代行サービスの料金を徹底解説
無印良品の店舗でのパーツ注文手順
無印良品の場合も、パーツの取り寄せが可能です。
基本的には無印良品の店舗で注文を受け付けており、事前に商品名や品番などの特定情報が必要となります。
また、無印良品の公式サイトには「パーツ一覧」のページが用意されており、一部の商品についてはそこからパーツの種類や価格を確認したり、ネットストアで購入できる場合もあります。
ネットストアでの直接注文に対応していないパーツについては、最寄りの店舗へ行き、スタッフに相談するのがスムーズです。その際、なくした部品の写真や、家具全体の写真を持参すると、特定が早まるでしょう。
付属の六角レンチをなくした後にサイズ特定できたら?買い替えの手順と購入先

サイズの見当がついたら、次はどこで工具を入手するかです。
メーカー取り寄せは確実ですが、手元に届くまでに日数がかかることがあります。「週末までに直したい」「今すぐガタつきを止めたい」という場合は、市販の六角レンチを購入するのが最短ルートです。
- 緊急時は100均のセット商品でも代用できるか
- 近くのホームセンターで探すのが確実な理由
- 付属の六角レンチをなくした時のサイズ特定と買い替えの手順まとめ
緊急時は100均のセット商品でも代用できるか
ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100円ショップでも、六角レンチは販売されています。工具売り場に行けば、複数のサイズがリングで束ねられたセットが見つかるはずです。
手軽に入手できるメリット
100均で購入する最大のメリットは、その安さと入手のしやすさです。
「4mmか5mmか自信がない」という場合でも、セット商品なら複数のサイズが含まれているため、どれかが適合する可能性が高いでしょう。とりあえずの応急処置として、緩んだネジを一本締め直す程度であれば、十分に役立ちます。
耐久性や精度面でのデメリット
一方で、本格的な作業や、硬く締まったネジを回す際には注意が必要です。
一般的に、安価な工具は高価なものと比較して、精度が出にくい場合があるという指摘もあります。家具の組み立て直しなど、すべてのネジを締め直すような作業では、ネジ穴に対してのかかりが甘かったり、無理な力をかけるとレンチ自体がしなってしまったりする可能性があります。
また、持ち手が短く力が入りにくい形状のものも多いため、女性や力の弱い方には扱いづらい場合もあります。
近くのホームセンターで探すのが確実な理由

「失敗したくない」「長く使える道具が欲しい」と考えるなら、やはりホームセンターでの購入が最もおすすめです。
カインズ、コーナン、コメリなどのホームセンターでは、DIY初心者向けからプロ仕様まで幅広いラインナップが揃っています。
現物合わせでフィッティングができる
ホームセンターに行く際、もし可能であれば「家具のネジ」を一本外して持参することをおすすめします。
多くのホームセンターでは、工具売り場に見本のネジやナット、あるいは見本の工具が置かれていることがあります。店員さんに相談すれば、持参したネジにぴったり合うレンチを実際に合わせて選んでくれることもあります。
「現物合わせ」こそが、サイズ間違いを防ぐ最強の方法です。ネジが外せない場合は、定規で測ったメモを必ず持っていきましょう。
単品なら百数十円から購入可能
「ホームセンターの工具は高い」というイメージがあるかもしれませんが、実はバラ売り(単品)であれば非常に安価なものも存在します。
店舗や在庫状況によりますが、小径サイズであれば100円台から販売されていることもあります。セット商品であっても、数百円程度で購入できるプライベートブランド商品を取り扱っているホームセンターは多いです。
通販サイトでは送料がかかるため割高に見えることがありますが、実店舗であれば送料はかかりません。
また、KTCやTONEといった有名工具メーカーの製品も、単品なら比較的手頃な価格で手に入ることがあります。これらはJIS規格などに基づいた高い精度で作られているため、ネジへのフィット感が良く、作業時の安心感が違います。
付属の六角レンチをなくした時のサイズ特定と買い替えの手順まとめ
- 六角レンチをなくしたら、まずは定規でサイズ(対辺距離)を測る
- 頂点同士ではなく、平らな面同士の幅を測るのが正解
- 家具用は3mm、4mm、5mmが主流だが、製品による
- 測定値が半端な場合はインチ規格の可能性を疑う
- ミリ規格とインチ規格は緊急時に使える場合もあるが、推奨はされない
- 無理に合わないレンチを使うとネジ穴を潰す原因になる
- 最も確実なのは家具の取扱説明書や品番からの確認
- IKEAのスペアパーツは店舗在庫や郵送日数(約10日)に注意
- 無印良品は店舗注文が基本だが、Webでパーツ一覧を確認可能
- 緊急時の応急処置なら100均のセット商品でも代用可能
- 100均工具は精度や耐久性に不安があるため、本締めには不向きな場合も
- ホームセンターならネジを持参して現物合わせができる
- ホームセンターのバラ売りなら、サイズによっては100円台で購入可能
- 有名メーカーの単品工具は精度が高く、ネジを傷めにくい
- 正しいサイズ選びと道具選びで、家具を長く大切に使おう







