引越しで家具の組み立てに困ったら?業者依頼から自力対応まで完全ガイド

引越しで家具の組み立てに困ったら?業者依頼から自力対応まで完全ガイド

新しい生活への期待に胸を膨らませて引越し準備を始めたものの、部屋を見渡してふと手が止まることはありませんか。

「この大きなダブルベッド、今のままじゃドアを通らないのでは?」

「苦労して組み立てたニトリの大型収納、一度解体したら元に戻せる自信がない…」

家具の扱いは引越しにおける最大の悩みどころの一つです。特に、自分で組み立てた家具や大型の家具については、「そのまま運んでくれるのか」「解体が必要なのか」「業者はどこまでやってくれるのか」といった疑問が尽きないものです。

実は、引越しにおける家具の解体や組み立てには、知っておかないと当日になって「運べない」と言われてしまうリスクや、予期せぬ追加料金が発生する落とし穴が存在します。

この記事では、サカイ引越センターやアート引越センターといった大手業者の一般的な対応傾向から、費用を抑えるための時期選び、さらには自力で解体する場合に失敗しないための具体的なコツまでを網羅的に解説します。

家具の組み立てに関する不安を解消し、スムーズに新生活をスタートさせるための完全ガイドとしてお役立てください。

記事のポイント

  • 大手引越し業者の家具組み立てサービスの範囲と注意点がわかる
  • ニトリやIKEAなどの組み立て家具を運搬する際のリスクと対策が把握できる
  • 自力で解体・組み立てを行う場合の準備と紛失防止のコツが学べる
  • 引越し費用を抑えるための時期選びと見積もり時の確認事項が整理できる

引越しの家具の組み立てを業者に頼む際の基礎知識と大手各社の対応

引越しの家具の組み立てを業者に頼む際の基礎知識と大手各社の対応

いざ引越し業者に見積もりを依頼しようと思ったとき、家具の扱いはどのようになるのでしょうか。

「プロなんだから、当日に全部よしなにやってくれるはず」と思い込んでいると、当日になってトラブルになることも少なくありません。

まずは、引越し業者が提供している家具組み立てサービスの基本的な仕組みと、サカイやアートといった大手各社がどのようなスタンスで対応しているのか、その傾向を正しく理解しておきましょう。

  • 便利な引っ越し家具組み立てサービスの種類と特徴
  • 引っ越しの家具は解体と組み立てをセットで依頼すべき?
  • そもそも引っ越しで家具を解体しないまま運ぶことは可能?
  • 自力で準備するなら引っ越しの家具は解体をどこまでやるべき?
  • 大型の引っ越しでベッドを解体する際の3つの難関ポイント
  • サカイ引越センターでの家具の組み立て対応はどうなっている?
  • 引っ越しで家具の解体をサカイに頼む場合の注意点
  • アート引越センターの家具の組み立てサービスの特徴

便利な引っ越し家具組み立てサービスの種類と特徴

便利な引っ越し家具組み立てサービスの種類と特徴

引越し業者のサービス内容は多岐にわたりますが、家具の「分解」や「組立」が基本料金に含まれるのかどうかは、業者や契約プランによって異なります。

基本プランに含まれる「配置」とオプションになる「分解・組立」の違い

一般的に、多くの引越し業者が基本料金内で提供している作業は、梱包された荷物を運び出し、新居の指定された場所へ置く「配置」までです。

つまり、タンスやソファなど、解体の必要がなくそのまま運べる家具であれば、希望の場所に設置してもらうところまでが標準サービスとなります。

しかし、ベッドフレームや大型のダイニングテーブル、システム収納家具など、ドアや廊下を通るために一度バラバラにする必要がある家具については注意が必要です。

この「分解」と、新居で元の形に戻す「組立」の作業は、スタッフの拘束時間が長くなり、専門的な工具や技術も必要となるため、基本料金とは別の「有料オプション」として扱われるケースが多くあります。

もちろん、業者によっては「らくらくパック」のようなフルサービスプランの中に含まれていることもありますが、見積もりの明細を確認しないと「当日になって追加料金を請求された」あるいは「作業を断られた」という事態になりかねません。

依頼する最大のメリットは時間短縮とプロによる安全性

オプション料金がかかるとしても、プロに依頼するメリットは非常に大きいです。

最大の魅力はやはり「時間短縮」と「安全性」でしょう。

自分でやれば数時間かかり、慣れない作業でヘトヘトになってしまうようなベッドの解体も、手慣れたスタッフなら数十分で完了させてしまいます。引越し当日は他にもやるべき手続きや片付けが山積みですから、この時間を買えるのは大きな意味があります。

また、重いパーツを運ぶ際に床や壁を傷つけたり、あるいは自分自身が腰を痛めたりするリスクを回避できるのも、プロに任せる大きな価値と言えます。

コストを抑えたい場合に検討すべきデメリットと料金相場の考え方

一方で、デメリットはやはりコストです。

簡単な家具であれば数千円程度の追加で済むこともありますが、海外製の複雑な家具や、特殊な工具が必要な場合は、1点あたり数万円単位の追加料金が発生することもあります。

引越し費用全体を抑えたい場合は、「自分でできる簡単な家具(小さな棚やテーブル)は自分でやる」「難易度の高いベッドや大型収納だけは業者に頼む」といった仕分け作業が必要です。

もし業者に依頼するのが予算的に難しい場合や、そもそも業者に対応を断られてしまった場合は、家具組み立て代行の専門業者を検討するのも一つの手です。引越し業者とは別に手配する手間はかかりますが、専門性が高く、コストパフォーマンスが良い場合もあります。

業者選びに迷ったら、以下の記事も参考にしてみてください。

届いた家具に絶望していませんか?一人暮らしの女性も安心な家具の組み立てサービス活用術

引っ越しの家具は解体と組み立てをセットで依頼すべき?

引っ越しの家具は解体と組み立てをセットで依頼すべき?

「解体は簡単そうだから自分でやって、組み立てだけプロにお願いしようかな」と考える方もいるかもしれません。

しかし、引越しの現場においては、解体と組み立ては「セット」で依頼するのが鉄則であり、トラブルを防ぐための最良の方法です。

国土交通省の約款で定められた「荷造り」の責任範囲を知る

引越し契約のルールブックとも言える、国土交通省の「標準引越運送約款」をご存知でしょうか。

この約款(第七条など)に基づくと、原則として「荷送人(依頼主)は、荷物の性質等に応じて運送に適するように荷造りをしなければならない」とされています。

つまり、基本的には「運べる状態(=解体が必要なら解体した状態)」にしておくのは、依頼主であるあなたの責任というのが原則的な考え方です。

もちろん、これは「業者がやってはいけない」という意味ではありません。見積もりの段階で依頼し、契約書(見積書)に記載されれば、業者が有償で荷造り(解体・梱包)を行うことが可能です。

解体だけ自分でやる「節約プラン」のリスクと手間

「少しでも安く済ませたい」という気持ちで解体を自分で行うのは、実はリスクの高い行為です。

素人が解体を行うと、どこのパーツか分からなくなったり、重要なネジを紛失したりするトラブルが頻発します。

さらに怖いのが、無理な力を加えて解体した結果、ネジ穴がバカになってしまったり、フレームが歪んでしまったりすることです。

こうなると、新居でプロが組み立てようとしても、「部品が足りない」「強度が保てないため危険」という理由で作業を断られてしまう可能性があります。特に木製家具の場合、一度のミスが致命傷になることも少なくありません。

セット依頼することで得られる補償の安心感

解体から組み立てまでを一貫して業者に依頼すれば、その全ての工程が業者の責任範囲となります。

万が一、運搬中や作業中に家具が破損してしまった場合でも、業者の保険や補償の対象になりやすくなります。

もし自分で解体した場合、「自分で解体した時に壊れたのか、運搬中に壊れたのか」という責任の所在が曖昧になり、トラブルの原因となります。このリスクを避けるためにも、安心を買うつもりでセット依頼することをおすすめします。

そもそも引っ越しで家具を解体しないまま運ぶことは可能?

そもそも引っ越しで家具を解体しないまま運ぶことは可能?

「そもそも、このタンスや棚は解体しないと運べないの?」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。

実は、必ずしもすべての家具をバラバラにする必要はありません。状況によってはそのまま運ぶ方が効率的な場合もあります。

洋服タンスの中身は入れたままでいい?サカイ引越センターの回答例

家具そのものの解体以前に、「中身」の扱いも気になるところです。

サカイ引越センターの公式サイトにある「よくあるご質問(荷造りについて)」などを参照すると、タンスの引き出しに入っている衣類などは、そのままでも運んでもらえる場合があることがわかります。

ただし、これはあくまで「場合による」ものであり、無条件ではありません。例えば、以下のようなケースでは中身を出す必要があります。

中身を出す必要がある主なケース

  • 衣類以外のもの(本、雑貨、割れ物など)が入っている場合
  • 貴重品(現金、通帳、貴金属など)が入っている場合
  • タンス自体が古く、中身を入れたままだと歪んだり壊れたりする恐れがある場合
  • 重量があまりにも重くなり、運搬が困難な場合

特に貴重品は、紛失トラブルを防ぐためにも必ず自分で管理しましょう。

解体せずに運べる家具と運べない家具の境界線

解体が必要かどうかの判断基準は、シンプルに「部屋から出せるか」「新居の部屋に入るか」です。

メジャーを持って、以下のポイントを測ってみてください。

計測すべきポイント

  • 家具の「高さ」「幅」「奥行き」(一番出っ張っている部分)
  • 玄関ドアの「有効幅」と「高さ」(ドアノブや郵便受けの出っ張りを考慮する)
  • 廊下の「幅」と「曲がり角のスペース」(家具を回転させる余裕があるか)
  • エレベーターや階段の「幅」と「高さ」

これらを通過できるサイズであれば、わざわざ解体する必要はありません。

ただし、IKEAの家具のように非常に重量があるものは、サイズ的には通れても、重すぎて運搬スタッフの安全が確保できないために解体を求められることがあります。

そのまま運ぶことで発生する搬出入トラブルの事例

「ギリギリ通るはず!」という自己判断は危険です。

無理にそのまま運ぼうとして、新居の壁紙を家具の角で破ってしまったり、階段の踊り場で身動きが取れなくなって立ち往生してしまったりするトラブルは後を絶ちません。

特に、戸建ての2階への搬入などは階段の形状が複雑なことが多いため、プロの目による事前の判断が不可欠です。訪問見積もりの際に、実際に家具を見てもらい判断を仰ぐのが確実です。

自力で準備するなら引っ越しの家具は解体をどこまでやるべき?

自力で準備するなら引っ越しの家具は解体をどこまでやるべき?

予算の都合などで、どうしても自分で解体しなければならない場合もあるでしょう。

その際は、業者に迷惑をかけず、かつ自分の家具を守るために、完璧な準備をしておく必要があります。

アート引越センターが推奨する「前日までの準備」とは

一般的に、引越し業者はスムーズな作業のために、利用者自身による荷造りや準備を「引越しの前日まで」に完了させておくことを推奨しています。

引越し当日は、トラックの駐車時間やスタッフの作業手順が分刻みで決まっています。

作業員が到着してから「あ、今からドライバー探してベッドばらしますね」と解体を始めるようでは、引越し作業全体を遅らせてしまい、トラブルの原因となります。

また、慌てて作業をすると怪我や家具の破損につながりやすいため、余裕を持って数日前から計画的に進めることが大切です。

ネジや工具の紛失を防ぐための賢いパッキング術

自力解体で最も多い失敗が「部品の紛失」です。これを防ぐための具体的な手順を紹介します。

部品紛失を防ぐパッキング手順

  1. 解体したネジやナットは、家具ごとにジッパー付きのビニール袋に入れる。
  2. 袋に油性ペンで「ダイニングテーブル用」「右奥の脚」などと詳細をメモする。
  3. その袋を養生テープで、解体した家具の天板の裏や脚などの「目立たない、かつ剥がれない場所」にしっかりと貼り付ける。
  4. 付属の六角レンチなどの工具も同じ袋に入れておく。

これなら、新居で「あのネジどこいった?」と段ボールの山をひっくり返す必要がなくなります。特にガムテープではなく「養生テープ」を使うのがポイントです。ガムテープだと糊が残って家具を汚してしまうことがあるからです。

部分的な解体で運び出せる場合の判断基準

家具を完全に板の状態まで戻す必要はありません。

例えば、ダイニングテーブルなら「脚を外すだけ」で平らな板状にして運べますし、高さのある食器棚なら「上下に分割するだけ」で運べるものも多くあります。

「搬出経路を通れる最小限のサイズ」を目指して、必要最低限の解体に留めるのが、労力を減らし、再組み立てのミスを防ぐコツです。

大型の引っ越しでベッドを解体する際の3つの難関ポイント

大型の引っ越しでベッドを解体する際の3つの難関ポイント

引越しにおける家具のラスボス的存在、それがベッドです。

ベッドの解体・組み立てには、他の家具とはレベルの違う難しさがあります。

フレーム構造の複雑さと説明書の有無が作業時間を左右する

最近のベッドは、引き出し収納付き、跳ね上げ式収納、ロフトタイプ、システムベッドなど、構造が非常に複雑化しています。

購入時には配送業者が組み立ててくれたため、自分では構造を全く理解していないというケースも多いでしょう。

説明書がない状態で解体に挑むのは、地図なしで迷路に入るようなものです。解体できたとしても、新居で元に戻せなくなる可能性が高いです。

事前にメーカーの公式サイトで型番を検索し、PDFの説明書をダウンロードできるか確認しておきましょう。もし見つからない場合は、解体する過程をスマホで動画や写真に撮りながら進めるのが有効です。

玄関や廊下を通らない場合の吊り上げ作業と追加費用

どうしても階段を通らないクイーンサイズ以上のマットレスや、分解できない一体型のフレームの場合、窓からの「吊り上げ作業」が必要になります。

参考として、LIFULL HOME’Sなどの情報サイトでは、吊り上げ作業の費用相場として以下のような目安が紹介されることがあります。

吊り上げ作業の費用目安(参考)

  • 人力による吊り上げ(2階など):10,000円~
  • クレーン車による吊り上げ:25,000円~30,000円~

ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は業者や現場の状況(窓の大きさ、電線の位置、道路の幅など)によって大きく変動します。

また、引越しと同時の作業か、後日家具のみを移動させるかによっても料金体系は異なります。当日になって「入りません」とならないよう、事前の見積もり時に必ず搬入経路を確認してもらうことが重要です。

再組み立て時に起こりやすい「キシミ」や「グラつき」の原因

ベッドは人間一人の体重を毎日支える家具です。

再組み立ての際、ネジの締め付けが弱かったり、逆に強すぎて木材を痛めてしまったりすると、寝返りを打つたびに「ギシギシ」という不快なキシミ音が発生するようになります。

特に、一度使用したネジ穴は緩みやすくなっているため、再組み立てには新品時以上の慎重さが求められます。ワッシャー(座金)を噛ませるなどの工夫が必要になることもあります。

サカイ引越センターでの家具の組み立て対応はどうなっている?

サカイ引越センターでの家具の組み立て対応はどうなっている?

ここからは、具体的に大手業者の対応を見ていきましょう。

まずは業界最大手の「サカイ引越センター」です。

基本的には作業員による分解・組立てが可能という公式見解

サカイ引越センターの公式サイトにあるFAQでは、「家具の分解・組立てはしてくれますか?」という質問に対し、作業員による分解・組立てが可能である旨が記載されています。

これは利用者にとって非常に心強い情報です。基本的には、「運ぶために必要な作業」として、スタッフが対応してくれる体制が整っています。

IKEA製品などの特殊な組み立て家具に対する対応スタンス

ただし、すべての製品が無条件でOKというわけではありません。

同じく公式サイトでは、商品によっては分解・組立てを受けられない場合があることや、見積もりの際に相談してほしい旨が明記されています。

特に、IKEAなどの海外製組み立て家具については、業界全体の傾向として対応に慎重なケースが多いです。

理由としては、木ネジを直接板にねじ込む構造のものが多く、一度分解すると強度が著しく低下したり、再組み立てが困難になったりするリスクが高いためです。

IKEA家具の組み立ての難しさや、業者に頼む際の注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。

IKEAの家具組み立ては難しい?失敗しないコツや代行サービスの料金を徹底解説

依頼するなら訪問見積もり時に必ず確認すべきこと

「当日になって断られる」というトラブルを防ぐためには、訪問見積もりのタイミングが勝負です。

営業担当者に実物の家具を見せ、「このベッドは分解・組み立てをお願いできますか?」と明確に質問しましょう。

そして、口約束だけでなく、「分解・組立含む」という文言を見積書や契約書に記載してもらうことが、後のトラブルを防ぐ最強の自衛策です。

引っ越しで家具の解体をサカイに頼む場合の注意点

サカイ引越センターに限らず、業者に依頼する場合でも、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

当日申告では対応できない?事前の相談が必須な理由

引越し当日の作業スタッフは、事前に知らされた荷物量と作業内容に基づいてスケジュールを組んでいます。

当日になって急に「やっぱりこの棚も解体してください」と頼んでも、専用の工具を持っていなかったり、次の現場への移動時間が迫っていたりして断られる可能性が高いです。

変更がある場合は、必ず前日までに営業担当者へ連絡を入れましょう。

老朽化した家具や特殊な工具が必要な家具の取り扱い

長年愛用して木が腐食しているタンスや、ネジが完全に錆びついて回らないような家具は、作業中に壊れてしまうリスクがあるため、対応を断られることがあります。

また、海外製のデザイナーズ家具などで、一般的なプラスドライバーや六角レンチでは対応できない特殊なネジ(星型ネジなど)が使われている場合も要注意です。専用工具が必要な場合は、事前に伝えておくか、自分で工具を用意しておく必要があります。

約款に基づく「運送に適さない」と判断されるケース

標準引越運送約款には、運送業者が引受けを拒絶できる正当な理由として「荷物が運送に適する梱包がされていないとき」や「運送に関し申込者から特別の負担を求められたとき」といった趣旨の条項があります。

家具の状態があまりに悪く、運搬に耐えられないとプロが判断した場合は、安全上の理由から断られることもあるという点は理解しておきましょう。

アート引越センターの家具の組み立てサービスの特徴

アート引越センターの家具の組み立てサービスの特徴

次に、きめ細やかなサービスに定評がある「アート引越センター」の特徴です。

模様替えにも対応する「家具移動サービス」の利便性

アート引越センターの公式サイトでは、「家具移動サービス」について紹介されています。

これは、部屋の模様替えによる家具の移動や、1階から2階への移動など、家具1点からでも配置換えを承るサービスです。

引越し直後はとりあえずここに置いたけれど、やっぱり使い勝手が悪い…といった場合に、後からでも相談できるのは心強いサービスです。

電気工事や特殊な取り付けが必要な家具への対応力

家具だけでなく、照明器具の取り付け・取り外しや、エアコンの移設、洗濯機の設置など、電気工事を伴う作業についてもオプションが充実している傾向があります。

家具と家電をトータルでセッティングしてほしいという方には相性が良いでしょう。

エコ楽ボックスなどの梱包資材と家具保護の工夫

アート引越センターといえば、食器などを入れる「エコ楽ボックス」が有名ですが、大型家具を保護するための専用資材も充実しています。

解体せずに運べる家具であれば、独自のキルティング素材ですっぽりと包み込み、傷一つつけずに運んでくれます。

「できるだけ解体せずに、安全に運びたい」というニーズに対して、高い技術力で応えてくれる業者と言えます。

引越しの家具の組み立てで失敗しないためのニトリ対策と時期選び

引越しの家具の組み立てで失敗しないためのニトリ対策と時期選び

引越しの際、特に悩みの種になりやすいのが「ニトリの家具」です。

「ニトリの家具は引越し業者が運んでくれない」という噂を耳にしたことはありませんか?

また、引越し費用を安く済ませるためには「時期選び」が重要だと言われますが、具体的にいつ避けるべきなのでしょうか。

ここでは、ニトリ家具ユーザー必見の対策と、賢い引越しのスケジュールについて解説します。

  • ニトリの組み立て家具は引っ越しで断られるって本当?
  • 引っ越しで家具の解体をニトリ製品で行う際のリスク
  • 費用を抑えるために引越しをしないほうがいい月はある?
  • 引越しの家具の組み立てを成功させるためのまとめ

ニトリの組み立て家具は引っ越しで断られるって本当?

ニトリの組み立て家具は引っ越しで断られるって本当?

ネット上の口コミなどで見かける「ニトリお断り」説。これには、家具の構造的な理由があります。

業者が「運べない」と判断する強度の問題と補償リスク

ニトリやIKEAなどの組み立て式家具の多くは、「パーティクルボード」と呼ばれる、木材チップを接着剤で固めた板を使用しています。

この素材に直接木ネジを打ち込んで組み立てる構造の場合、一度ネジを抜くと穴が削れて広がり、再度ネジを締めても「スカスカ」になってしまうことがあるのです。

LIFULL HOME’Sの記事でも解説されている通り、組み立て式の家具は一度解体すると強度が弱まる可能性があるため、業者によっては運搬を断る場合や、補償の対象外とするケースがあるのが実情です。

つまり、業者が意地悪をしているわけではなく、「運んであげたいけれど、壊れてしまうリスクが高すぎて責任が持てない」というのが本音なのです。

断られた場合に検討すべき家具配送専門サービスなどの代替案

では、もし引越し業者に「この棚は運べません」と言われてしまったらどうすれば良いのでしょうか。

諦めて捨てる前に、家具の配送や組み立てを専門に行っている代行業者に相談してみましょう。

彼らは引越し業者とは異なるノウハウを持っており、補強を施しながら運搬・設置をしてくれる可能性があります。

もしどうしても運べなかった場合や、新居でうまく組み立てられなかった場合の対処法については、以下の記事も参考にしてください。

ニトリの家具が組み立てできない時の対処法!後から依頼する手順や失敗時の対応

LIFULL HOME’S等の情報に見る一般的な業者の対応傾向

大手引越し業者の場合、完全に拒否するのではなく、「もし壊れても補償できませんが、それでもよろしければ運びます」という条件付きで引き受けてくれるケースも多いようです。

一方で、コスト重視の格安引越し業者などの場合、リスク管理の観点から一律で「組み立て家具不可」としていることもあります。

見積もりの段階で、自分の持っている家具がニトリ製であることを正直に伝え、どのような条件なら運んでもらえるかを確認することが大切です。

引っ越しで家具の解体をニトリ製品で行う際のリスク

引っ越しで家具の解体をニトリ製品で行う際のリスク

それでもやはり、愛着のあるニトリの家具を新居に持っていきたい。

そう考えるなら、以下のリスクと対策を知った上で作業に臨みましょう。

「分解を前提としていない」というニトリ公式の注意点

まず大前提として、ニトリなどの多くの組み立て家具メーカーは、製品のQ&Aなどで「分解して再度組み立てることを前提としていない」といった趣旨の回答をしていることがあります。

これは、製品の安全性を担保するためのメーカーとしての基本的なスタンスです。

これを理解せずに「普通の家具と同じだろう」と思って解体すると、新居で組み立てた瞬間にグラグラして使い物にならなくなる悲劇が起こります。

木ネジの穴が広がって再組み立てできないトラブルへの対策

もしネジ穴が広がってしまった場合、いくつかの応急処置があります。

一つは、木工用ボンドや爪楊枝を穴に詰めて埋め、再度ネジをねじ込む方法。もう一つは、ホームセンターなどで売られている「ネジ穴補修パテ」や「アンカー」を使用する方法です。

ただし、これらはあくまで「応急処置」であり、新品同様の強度が戻るわけではありません。

重い本を詰め込んだり、上に乗ったりするのは避けた方が無難でしょう。あくまで自己責任での対応となります。

説明書がない時の対処法とニトリネットの活用術

「数年前に買ったから、説明書なんてとっくに捨てた」という方も多いはず。

でも安心してください。ニトリ公式サイトの「お客様サポート」などのページでは、組立説明書の確認方法について案内があります。

「ニトリネット」の商品ページ内に掲載されている「組立説明書」アイコンから確認できる場合が多いです。

家具に貼られているシールなどの品番や商品名を検索すれば、PDF形式で説明書が見つかる可能性が高いです。また、ベッドフレームなど一部の商品では、Q&Aで「再組立は可能」と回答されているものもあるため、まずは公式サイトで自分の家具の情報をチェックしてみましょう。

費用を抑えるために引越しをしないほうがいい月はある?

費用を抑えるために引越しをしないほうがいい月はある?

家具のオプション料金以前に、引越し全体の費用を抑えるためには「いつ引越すか」が最も重要です。

避けるべき時期、それはズバリ「3月・4月」です。

全日本トラック協会のデータに見る3月・4月の混雑状況

全日本トラック協会(JTA)のサイトや、国土交通省の資料などでは、引越し時期が3月から4月に集中している現状が示されています。

特に3月の引越し件数は、通常月に比べて非常に多くなる傾向があります。

進学や就職、転勤が重なるこの時期は、日本中のトラックと作業員がフル稼働状態になります。

繁忙期の料金は通常月の約2倍?コスト重視なら避けるべき時期

需要が供給をはるかに上回るため、この時期の引越し料金は高騰する傾向にあります。

地域や条件にもよりますが、通常期に比べて料金が大きく跳ね上がることも珍しくありません。

さらに、家具の解体・組み立てといったオプション作業についても、スタッフの時間を食うため、「繁忙期はオプション対応をお断りしています」と言われるリスクや、料金が高めに設定される可能性もあります。

費用を抑えたいなら、この時期を避けるのが鉄則です。

国土交通省も推奨する「分散引越」のメリット

国土交通省も、この極端な混雑を緩和するために「分散引越」を呼びかけています。

具体的には、ピーク時を避けて日程をずらすことです。

3月中旬〜4月上旬を避けるだけで、料金が抑えられる可能性があるだけでなく、以下のようなメリットがあります。

分散引越のメリット

  • 希望の日時に予約が取りやすい
  • ベテランスタッフが担当してくれる確率が上がる(繁忙期はアルバイトが増える傾向があるため)
  • 家具の梱包や組み立てなどの作業を丁寧に行ってもらえる
  • 値引き交渉に応じてもらいやすい

時期をずらすことは、大切な家具を安全に運んでもらうための最良の手段の一つなのです。

引越しの家具の組み立てを成功させるためのまとめ

ここまで、引越しにおける家具の扱いについて詳しく解説してきました。

最後に、失敗しないためのポイントをまとめておきます。

この記事のまとめ

  • 大手引越し業者の基本プランは「配置」まで。「分解・組立」は有料オプションとなる場合が多い。
  • サカイ引越センター等は、事前に相談すれば作業員による分解・組み立てに対応してくれる。
  • 国土交通省の約款上、原則として荷造り(解体)は依頼主の責任だが、業者に依頼することも可能。
  • セットで業者に依頼することで、作業中の破損に対する補償が得られやすくなる。
  • IKEAやニトリ等の組み立て家具は、一度解体すると強度が落ちるため、業者が敬遠する傾向がある。
  • 自力で解体する場合は、前日までに完了させ、ネジなどの部品を絶対に紛失しないようパッキングする。
  • ベッド等の大型家具が搬入経路を通らない場合、吊り上げ作業で数万円の追加費用がかかる可能性がある。
  • 引越し繁忙期(3月・4月)は料金が高騰し、オプション作業も断られやすいため、可能な限り避ける。
  • 見積もり時には必ず実物を見せ、「分解・組立」が可能か、料金に含まれているかを確認する。
  • 国民生活センターなどのFAQも参考に、口約束ではなく見積書や契約書に作業内容を明記してもらうことが重要。
  • 万が一業者に断られたら、家具組み立て専門の代行業者に相談する。
  • タンスの中身は、衣類なら入れたままでも運べる場合があるが、貴重品は必ず出す。
  • ニトリ家具の説明書は公式サイトからダウンロードできるか確認してみる。
  • 無理な自力作業は、家具の破損だけでなく自身の怪我にも繋がるため、プロの手を借りることを躊躇しない。
  • 「分散引越」を心がけることで、コストを抑えつつ丁寧なサービスを受けられる。

引越しは、新しい生活のスタートラインです。

家具のトラブルで出鼻をくじかれないよう、事前の確認と準備をしっかり行い、気持ちよく新居での生活を始めてくださいね。

引越時期の分散に向けたお願い – 国土交通省